月蝕うさぎ
ちゃいろこびんはお絵描きが好きです。
基本的にいつも書くのは動物の模写。
自分が可愛い!たまらない!と思った動物の写真を見つけてはガリガリ描きます。
実は1冊の小説のような表紙のノートに絵を書き溜めています。
ちゃいろこびんだけの、好きが詰まったイラスト集です。
誰かに見せる前提じゃないからジャンルもばらばらで本気度もばらばらだけど、大好きな自分の絵を振り返ることが出来て満足しています。
ちゃいろこびんが動物の模写の次に描くのが好きなのは、誰かと何かを話した時のエピソードを絵にすることです。
ある話題でちゃいろこびん自身が考えたことであってもいいし、相手がなげかけてくれたものでもいい。
ただただ、素敵だなって思った瞬間を絵にするのが好きです。
月蝕うさぎは、ふたつのエピソードからできています。
ひとつは、満月より欠けた月の方が好きだといっていた知り合いのはなし。
もうひとつは、先日作った月に見えるプリンのはなし。
うさぎがもぐもぐかじったから、三日月になって新月になっちゃった。
そんな神話があってもいいような気がします。
もちろん、現実的に考えて固い岩石を噛み砕けるほど強靭な顎を持ったうさぎはいないことも、月をくわえられるくらい大きなうさぎが宇宙にいたら困っちゃうこともわかっています。
でもそれはあくまで科学の世界の話。
いわゆる、今の時代の王道の考え方の話。
たまにはそこから外れて、自分の物語で世界を切り取りたくなるのです。
こんなことを書いていたら、お月様をとって欲しいとせがむ絵本を思い出しました。
好きだったな。
さあ、今日も夜空ではうさぎがもぐもぐ美味しそうに月を頬張っているのかもしれません。
PS.月の模様にめちゃくちゃこだわりました。たのしかった。