いつかのカフェ
久々にひとりでカフェに立ち寄った。
どことなく、去年訪れたあの場所を思い出させるような店内だった。
レジに店員が1人立っている。
カウンターにはコーヒー豆が入った瓶が3つ。
いかにも甘だらしそうなチョコレートブラウニーがショーケースの中で冷えている。
頭上にはメニューを書いた黒板。
そこにhot chocolateの文字があれば完璧だった。
ここにはないはずの異国の地で見つけた空間に再び入り込んだように思えた。
ハーブをふんだんに使った料理は初めてで、口に入れる度にびっくりしていた。
ローズマリーくらいしか知らない。
食事を終えて、店内の雑貨を見て回ると驚くことにあそこで買ったものが並べられていた。
こんな偶然があるのだろうか?
きっと次は、一緒に旅をしたあの子と訪れたいなあ…
追記
あの紅茶はこのカフェのもの